飲み会などでちょっとワインに詳しい人がいるとスゴイなと思いますよね。お酒が好きなら、ワインの知識を身に着けておくと、その場の会話もはずみますよね。
でも、ワインの勉強をするさいにどこから始めていいのか分からないという人も多いです。ブドウの種類や産地など、知れば知るほど奥深いものだからです。
そこで今回は、ワインの基本的知識をご紹介したいと思います。最近ではいろいろな方法で学ぶこともできますから、自分のライフスタイルに合った勉強法を見つけてみましょう。
【ワインの勉強はどこから?ステップ1】ワインの種類とブドウの品種から
ワインの勉強をどこから始めていいのか分からない人は、まずワインの種類とブドウの品種を押さえておきましょう。ここでは、広く飲まれているものをご紹介します。
ワインは醸造工程によって4つの種類に分類される
ワインは、ブドウを酵母によってアルコール発酵させて造った醸造酒です。醸造のプロセスによって、さらに4つの種類に分類されます。
・スティルワイン:
非発泡性のワイン。ブドウが発酵するさいに発生する炭酸ガスは、完成時には自然と抜けていきます。
・スパークリングワイン:
スティルワイン完成時に、再度炭酸ガスを発生させて、ワインの中に閉じ込めたもの。
・フォーティファイドワイン:
酒精強化ワインとも呼ばれ、醸造中にアルコールを加えて度数を高めてあります。保存性がよくなるほか、味にコクが出るのが特徴。
・フレーバーワイン:
ハーブや香料などの抽出液や果汁を加えたもの。
スティルワインの代表的な種類は赤・白・ロゼワイン
初心者にとって一番身近なスティルワインには、赤と白、そしてロゼワインがあります。アルコール度数は9〜14%です。それぞれの特徴をみてみましょう。
・赤ワイン:
黒ブドウを皮ごと使用するので、皮に含まれる色素やタンニンによって色合いや渋みが異なります。ライトボディ、ミディアムボディ、フルボディの順にワインに深みが感じられます。
・白ワイン:
白ブドウの果汁のみを使用して発酵させます。発酵の度合いが長ければ辛口に、短ければ甘口に仕上がります。タンニンの渋みが少ないのが特徴です。
・ロゼワイン:
基本的に黒ブドウを使用し、赤ワインのように造るか、白ワインのように造るかで色や渋みが異なります。また、黒ブドウと白ブドウを混ぜて造ることもあります。
代表的なブドウの品種と味わいの違い
赤ワインと白ワインに使用される代表的なブドウの品種をみてみましょう。
赤ブドウ:
①カベルネ・ソーヴィニヨン
赤ワインの代表格。強いタンニンと酸味が特徴で力強く濃厚な味わい。カシスやスギ、ハーブの香りがします。
②メルロー
比較的タンニンが少ないけれど、深みのある色合いが特徴。酸味とのバランスもよく、滑らかで口当たりもいい。
③ピノ・ノワール
渋みも酸味もほどほど。チェリーやラズベリーなど赤い果実系のフルーティーな味わいが特徴。
白ブドウ:
①シャルドネ
白ワインの王様。産地や気候によって味わいが異なり、涼しい所では酸味が強く、暖かい所ではフルーティーに仕上がります。
②ソーヴィニヨン・ブラン
とくに辛口白ワインの代表格。さわやかなハーブや柑橘系を思わせる香りで酸味はやや強め。
③ピノ・グリ
フルーティーなのにコクがあるのが特徴。洋ナシやはちみつのような芳醇な味わい。
【ワインの勉強ステップ2】そのワインはどこからやってきた?産地の違い
ワインの勉強をするなら、そのワインがどこからやってきたのかもポイントです。主な原産地と特徴をみてみましょう。
世界に冠たるワイン王国フランス!主な生産地と特徴
フランスは、ワイン造りに適した気候や風土なので、国土全土でさまざまなワインが造られています。名高い赤ワインの生産地であるボルドー地方は、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。また、赤白とも優れた品質のワインで有名なブルゴーニュ地方や、シャンパン発祥の地であるシャンパーニュ地方なども。
ワイン法に基づく精度の高いドイツワインの特徴
ドイツのワインは、ブドウの糖度に準じて細かく格付けしてあるのが特徴です。とくにドイツを代表する白ワイン「リースリング」は、辛口からスパークリング、まったりとした甘い貴腐ワインまであります。リースリングの産地として有名どころは、モーゼル地方やラインガウ地方です。また、ラインヘッセン州は、ドイツ最大のブドウの栽培地帯です。
フランスに匹敵する!?米カリフォルニア産ワインの特徴
アメリカ産ワインの生産量の90%を占めるのがカリフォルニア産です。歴史はまだ浅いものの、最新の技術を用いて進化し、フランス産ワインに匹敵すると言われるまでになりました。冷涼な気候と長い日照時間という風土から、赤ワインは果実味が強くフルーティーで甘味があるのが特徴です。主な産地はノース・コースト、セントラル・コースト、サウス・コースト、セントラル・バレー、シエラ・フットヒルズ地方です。
ワインについて勉強したい!どこから知識を身に着けるといいの?
ワインについてもっと知るためにはどんな勉強法があるのでしょうか。どこから知識を身に着けられるのかみてみましょう。
独学やオンラインセミナーに参加する
まずは独学で学ぶ方法です。書籍だけでなく、大手酒造メーカーなどがインターネットで公開しているワイン関連の情報がたくさんありますよ。また、ソムリエやワイン協会、ワインメーカーなどが主催するオンラインセミナーが開催されていることもあります。
通信講座やワインスクールで資格取得も
お金や時間に余裕があるなら、ワインについて一から学べる通信講座やワインスクールがおすすめです。ソムリエやワインエキスパートを目指すならなおさらです。講座内容やテキストなどを確認してみましょう。
ワイン会に参加すればワイン好きが集まる
おいしいワインを知りたい、じっさいにテイスティングをしてみたいなら、ワイン会に参加するといいですよ。お酒好きが集まるので会話もはずみますし、学びながら楽しく過ごすことができます。
まとめ
ワインの勉強をどこから始めたらいいのか分からない人は、まずワインの種類とブドウの品種について調べてみましょう。じっさいに栽培されているブドウの種類だけでも約50種あるといわれているので、自分の好きなワインについて詳しく勉強してみるのもよいでしょう。
独学でもワインの勉強ができますが、目的によって自分にあった方法を探してみてください。資格を取得するなら通信講座やワインスクールがおすすめですし、じっさいにワインを楽しみたいならワイン会に参加すると楽しいですよ。